NKの映画日記~今日の映画はこれで決まり~

映画鑑賞がとにかく大好き!そんな私が、鑑賞した映画の感想を記録していきます!

映画「ラ・ラ・ランド」 作品情報 感想 あらすじ 結末(ネタバレ注意) 

 

ノリノリな音楽にダンス。恋愛の楽しさや切なさ。

 数々の賞を受賞したミュージカル映画

 

恋愛を取るか、夢を取るか。

夢を追うことは、孤独なんだと改めて感じた。

 

今回はそんな映画「ラ・ラ・ランド」を

最後の意味は?曲は?

などに触れつつご紹介していく。

 

 

作品情報

 

<タイトル>

ラ・ラ・ランド

 

<原題>

La La Land

 

<公開年>

2016年

 

<監督>

デイミアン・チャゼル

 

<脚本>

デイミアン・チャゼル

 

<キャスト(役名)>

ライアン・ゴズリング(セバスチャン/セブ)

エマ・ストーン(ミア)

ジョン・レジェンド(キース)

ソノヤ・ミズノ(ケイトリン)

J・K・シモンズ(ビル)

 

<受賞歴>

第41回 日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞(2018)

第89回 アカデミー賞 美術賞(2017)

第89回 アカデミー賞 撮影賞(2017)

第89回 アカデミー賞 歌曲賞(2017)

第89回 アカデミー賞 作曲賞(2017)

第89回 アカデミー賞 監督賞(2017)

第89回 アカデミー賞 主演女優賞(2017)

第74回 ゴールデングローブ賞 脚本賞(2016)

第74回 ゴールデングローブ賞 作品賞(ミュージカル・コメディ部門)(2016)

第74回 ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)(2016)

第74回 ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)(2016)

第74回 ゴールデングローブ賞 監督賞(2016)

第74回 ゴールデングローブ賞 作曲賞(2016)

第74回 ゴールデングローブ賞 主題歌賞(2016)

第41回 トロント国際映画祭 ピープルズ・チョイス・アウォード(2016)

第42回 ロサンゼルス映画批評家協会賞 作曲賞(2016)

第70回 英国アカデミー賞 作品賞(2016)

第70回 英国アカデミー賞 主演女優賞(2016)

第70回 英国アカデミー賞 撮影賞(2016)

第82回 ニューヨーク映画批評家協会賞 作品賞(2016)

第22回 放送映画批評家協会賞 作品賞(2016)

第22回 放送映画批評家協会賞 オリジナル脚本賞(2016)

 

監督プロフィール 

名前:

デイミアン・チャゼル

 

生年月日:

1985年1月19日

 

出身地:

アメリカ合衆国 ロードアイランド州 プロビデンス

 

職業:

映画監督、映画プロデューサー、脚本家

 

受賞歴:

アカデミー賞 監督賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

放送映画批評家協会賞 監督賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

放送映画批評家協会賞 オリジナル脚本賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

英国アカデミー賞 監督賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

ゴールデングローブ賞 監督賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

ゴールデングローブ賞 脚本賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

 

作品:

Guy and Madeline on a Park Bench(2009)

Whiplash(2013)

グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013)

セッション(2014)

ファースと・マン(2018)

 

キャストプロフィール

 

名前:

ライアン・ゴズリング

 

生年月日:

1980年11月12日

 

出身地:

カナダ オンタリオ州 ロンドン

 

職業:

俳優、ミュージシャン

 

主な作品:

きみに読む物語(2004)

ラースと、その彼女(2007)

ブルーバレンタイン(2010)

ラブ・アゲイン(2011)

ドライヴ(2011)

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012)

ナイスガイズ!(2016)

ブレードランナー2049(2017)

ファースト・マン(2018)

 

受賞歴:

ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)「ラ・ラ・ランド」(2016)

 

 

名前:

エマ・ストーン

 

生年月日:

1988年11月6日

 

出身地:アメリカ合衆国 アリゾナ州 スコッツデール

 

職業:

女優

 

主な作品:

スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007)

ROCKER 40歳のロック☆デビュー(2008)

ゾンビランド(2009)

ラブ・アゲイン(2011)

ヘルプ~心がつなぐストーリー~(2011)

ステイ・フレンズ(2011)

アメイジングスパイダーマン(2012)

クルードさんちのはじめての冒険(2013)

アメイジングスパイダーマン2(2014)

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014)

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017)

女王陛下のお気に入り(2018)

 

受賞歴:

アカデミー賞 主演女優賞「ラ・ラ・ランド」(2016)

ヴェネツィア国際映画祭 女優賞「ラ・ラ・ランド」(2016)

放送映画批評家協会賞 アンサンブル演技賞 「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」(2011)

放送映画批評家協会賞 アンサンブル演技賞 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014)

放送映画批評家協議賞 アンサンブル演技賞 「女王陛下のお気に入り」(2018)

MTVムービー・アワード コメディ演技賞 「小悪魔はなぜモテる?!」(2011)

英国アカデミー賞 主演女優賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門) 「ラ・ラ・ランド」(2016)

全米映画俳優組合賞 主演女優賞 「ラ・ラ・ランド」(2016)

全米映画俳優組合賞 キャスト賞 「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」(2011)

全米映画俳優組合賞 キャスト賞 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014)

 

あらすじ

夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。

 

映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。

 

ある日、ミアの場末のバーでピアノを弾くセバスチャンと出会う。

彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。

 

やがて2人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから2人の心はすれ違い始める。

 

結末

ミアとセバスチャンが別れて5年後。

 

ミアはオーディションに合格し、女優として成功していた。

彼女はセバスチャンではなく、別の男性と結婚し子供を生んでいた。

 

セバスチャンはロサンゼルスでジャズバーを開いていた。

 

ある日、ミアは夫とディナーを取った後ふらっとジャズバーに立ち寄った。

何も知らず入ったそこは、セバスチャンが開いたお店だった。

 

セバスチャンが開いたジャズバーだと気が付いたミア。

ミアがジャズバーにいることに気が付いたセバスチャン。

 

彼は2人の思い出の曲を弾き出し、

そこから彼らのもしもの空想世界が始まる。

 

その空想は、彼らの出会いから始まる。

何もかもが上手くいき、彼らは結婚し子供を生む。

 

現実世界に戻る彼らは、互いに話しかけることもなく、

ミアはジャズバーを出ていく。

 

振り返る彼らは、微笑みあい物語は終わる。

 

感想

歌、ダンスで始まる冒頭が最高。

出だしからノリノリになれてよかった。

 

映画館でセバスチャンとミアが徐々に手をつなぐシーンは、

ドキドキして、キュンキュンして、ニヤニヤした。

 

エマ・ストーン表情の多彩が素晴らしかったと思う。

オーディションに対する絶望や怒り、審査員たちに作る作り笑いの切り替えが最高だった。

 

ライアン・ゴズリングセクシーさが何とも言えなかった。

 

更にはライアン・ゴズリングが実際にピアノを弾き、

エマ・ストーンが実際に歌を歌い、

彼らのエンターテイメント性に圧巻された。

 

か。

自分ならどちらを取るのか。ずっと考えていた。

夢に近づき、2人の恋が遠くなり、切なくなった。

 

やりたい事って何だろうか。

成功する事なのか。誰かを守る事か。好かれる事なのか。

 

ただただ、自分の夢に没頭して、全力で、

夢に向かいたいと強く感じた。

 

恋を取らず、夢を追いかけ、叶えた彼らは、

キラキラと輝いていた。

 

最後の意味は?

この映画のラストは、

バッドエンドなのか?ハッピーエンドなのか?

私はズバリ、ハッピーエンドだと思う。

 

そもそもを考えてみる。

彼らの夢はなんだったのか。

 

まずはエマ。

彼女の夢は、女優になること。

そしてセバスチャン。

彼の夢は、ロサンゼルスでジャズバーを開くことだ。

 

彼らのどちらとも結婚ではない。

 

最後のもしもの空想世界では、彼らは結婚をし、

子供も産み幸せそうだった。

 

だが、あの世界ではエマは夢を叶えているが、セバスチャンは夢を諦めている。

 

しかし現実の世界では2人の恋は終わってしまったが、

彼らはずっと叶えたかった夢を叶えている。

 

よって彼らはお互いに幸せな生活を送っていると私は思い、

この映画は、ハッピーエンドだと考えている。

 

曲紹介?

1.Another Day of Sun

オープニング曲。

 

2.Someone in the Crowd

ルームメイトがミアをパーティに連れ出すシーン。

 

3.Mia and Sebastian's Theme

セバスチャンとミアが出会うシーン。

 

4.A Lovely Night

プールパーティでセバスチャンとミアが再会し、彼らの車まで戻り、タップダンスに合わせ歌うシーン。

 

5.Herman's Habit

ジャズが好きではないと言うミアをジャズバーに連れて行き、そこで演奏されていた曲。

 

6.City of Stars

セバスチャンが一人浅橋で歌う曲。

 

7.Planetarium

セバスチャンとミアが映画館を出て、天文台へと向かう。

その天文台で流れる曲。

 

8.Summer Montage/Madeline

夏、セバスチャンとミアのデートを楽しく爽やかに彩る曲。

 

9.City of Stars(duet)

現実が顔をだし、悩むセバスチャンがミアと共に歌う。

 

10.Start a Fire

セバスチャンが加入したキースのバンドで華々しく演奏された曲。

 

11.Engagement Party

セバスチャンがピアニスト役を務めた結婚式のパーティで演奏された。

 

12.Audition

オーディションでミアが叔母の物語を語りだすシーン。

 

13.Epilogue

ラストシーン。

 

 

映画「ロマンティックじゃない?」作品情報 あらすじ 結末(ネタバレ注意)

 

ブコメあるあるをぶった切る、

ちょっと変わったラブコメ映画。

 

自分自身を愛し、自信を持てば、

人生より良い方向に行く。

 

そんなことを教えてくれた映画「ロマンティックじゃない?」をご紹介していく。

 

 

 

作品情報

<タイトル>

ロマンティックじゃない?

 

<原題>

Isn’t It Romantic

 

<公開年>

2019年

 

<監督>

トッド・ストラウス=シュルソン

 

<脚本>

デイナ・フォックス

 

<キャスト(役名)>

レベル・ウィルソン(ナタリー)

リアム・ヘムズワース(ブレイク)

アダム・ディヴァイン(ジョシュ)

プリヤンカー・チョープラー(イザべラ)

ベティ・ギルピン(ホイットニー)

ブランドン・スコット・ジョーンズ(ドニー)

トム・エリス(トッド医師)

ジェニファー・ソーンダース(ナタリーの母親)

 

監督プロフィール

名前:

トッド・ストラウス=シュルソン

 

生年月日:

1980年6月24日

 

出身地:

アメリカ合衆国/ニューヨーク

 

作品:

ハロルド&クマー クリスマスは大騒ぎ!?(2011)

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015)

 

脚本家プロフィール

名前:

デイナ・フォックス

 

生年月日:

1976年7月16日

 

出身地:

アメリカ合衆国

 

作品:

ベガスの恋に勝つルール(2008)

南の島のリゾート式恋愛セラピー/夫婦の楽園?!エデンへようこそ(2009)

The Wedding Date(2015)

ワタシが私を見つけるまで(2016)

 

 

 

キャストプロフィール

 

 

名前:

レヴェル・ウィルソン

 

生年月日:

1980年2月3日

 

出身地:

オーストラリア/シドニー

 

職業:

女優、コメディアン

 

受賞歴:

MTVムービー・アワード ブレイクスルー演技賞

MTVムービー・アワード 最優秀ミュージカルシーン賞

ティーン・チョイス・アワード 映画部門 コメディ映画女優

グラマー・アワード 映画女優部門

 

 

 

名前:

リアム・ヘムズワース

 

生年月日:

1990年1月13日

 

出身地:

オーストラリア/メルボルン

 

職業:

俳優

 

主な出演歴:

ラスト・ソング

ハンガー・ゲーム シリーズ

 

配偶者:

マイリー・サイラス

 

 

 

名前:

アダム・ディヴァイン

 

生年月日:

1983年11月7日

 

出身地:

アメリカ合衆国/ウォータールー

 

職業:

俳優、コメディアン、声優

 

主な出演作品:

ピッチ・パーフェクト

おっはよー!アンクル・グランパ

モダン・ファミリー

 

受賞歴:

ティーン・チョイス・アワード 映画部門 悪役賞

 

 

 

名前:

プリヤンカー・チョープラー

 

生年月日:

1982年7月18日

 

出身地:

インド/ジャムシェードプル

 

職業:

女優、モデル、歌手

 

配偶者:

ニック・ジョナス

 

受賞歴:

フィルムフェア賞 悪役賞

ピープルズ・チョイス・アワード テレビ・ドラマ女優賞

国際インド映画アカデミー賞 助演女優賞

ピープルズ・チョイス・アワード 新テレビ・シリーズ女優賞

MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード 最優秀インド・アクト賞

ジー・シネ・アワード 女性アイコン賞

スター・ギルド・アワード 年間最優秀エンターテイナー賞

国際インド映画アカデミー賞 グリーン・グローブ賞

 

 

 

名前:

ぺリ・ギルピン

 

生年月日:

1986年7月21日

 

出身地:

アメリカ合衆国/ニューヨーク

 

職業:

女優

 

あらすじ

ニューヨーク市建築士として働くナタリーは、

仕事で認められようと奮闘するものの、頼まれることといえば、

超高層ビルの設計とはほど遠いコーヒーとベーダルのお使いばかり。

 

追い打ちをかけるように、ナタリーは路上で強盗に遭って意識を失ってしまう。

 

目覚めた彼女を待っていたのはとっておきの悪夢。

 

恋愛をずっと皮肉な目で見ていた自分が、

なんとラブコメの世界のヒロインに!

 

感想

とにかく音楽が最高で、気分が上がった。

 

ミュージカルシーンは、

自然と笑顔になれ、知らぬ間に体が揺れていた

 

レベル・ウィルソン力強い歌声が心に響いた。

 

可愛い映画で、明るくなれる映画だった。

 

放送禁止ワードや朝チュンシーンなど、

面白く笑えるシーンも沢山あり、ハッピーになれた。

 

結末(ネタバレ注意)

ブコメ映画の世界に入ってしまったナタリー。

 

そこで彼女はイケメンのブレイクと恋人関係に。

大親友のジョシュは街中で出会ったモデルのイザベラと意気投合する。

 

この世界でも何度もジョシュに助けられるナタリーは、

次第に自分が好きなのはブレイクではなく、ジョシュだと気付きます。

 

そんな時に、ジョシュはモデルのイザべラと結婚することに。

そのことを聞いたナタリーは自分にはブレイクがいると思い込もうとする。

 

しかし、隣人でゲイのドニーに自分の思いを大切にしなさいと言われ、決心したナタリーは彼らの結婚式に乗り込む。

 

彼らの結婚式でナタリーはジョシュに思いを伝えようとするが、

彼女はジョシュではなく、自分自身が好きだと気付く。

 

彼らに結婚式を続けるよういい、ナタリーは車に乗り出発するが、

道中で事故に遭ってしまい、意識を失ってしまう。

 

間が覚めるとナタリーは元の世界に戻っていた。

喜ぶ彼女は自分を愛し、自信を持ち、仕事も上手くいく。

 

ジョシュに思いも伝えることが出来き、

ハッピーエンドで物語は終わる。

 

 

 

 

映画「インフェルノ」作品情報 あらすじ 感想

 

 

ダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」に引き続き、

ダン・ブラウン原作による最新ベストセラーを映画化された「インフェルノ」。

 

今回はそんな作品を、

 

ロケ地は?

 

などに触れつつご紹介していく。

 

 

作品情報

<タイトル>

インフェルノ

<原題>

Inferno

<公開年>

2016年

<監督>

ロン・ハワード

<脚本>

デヴィッド・コープ

<原作>

ダン・ブラウン

<キャスト(役名)>

トム・ハンクスロバート・ラングドン

フェリシティ・ジョーンズシエナブルックス

オマール・シー(クリストフ・ブシャール)

イルファン・カーン(ハリー・シムズ)

シセ・バベット・クヌッセン(エリザベス・シンスキー)

ベン・フォスターバートランド・ゾブリスト)

 

あらすじ

数々の謎を解き明かしてきた宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授は、本作では人類滅亡の恐ろしい計画を企てている富豪にして天才生化学者のゾブリストが、詩人ダンテの「神曲<地獄(インフェルノ)篇>に隠した暗号の謎に挑む。

 

ゾブリストは「このままでは人類は100年後に滅びてしまう」という地球が抱える人類増加問題の過激な解決策として人類の半数を滅ぼすためのウィルスを生み出す。

 

そしてダンテが予言した人類の”地獄”の未来図=<地獄(インフェルノ)篇>になぞり計画を実行していく。

 

「100年後の人類滅亡」

または

「今人類の半分を滅亡させて生き残る道」

どちらが正しい未来なのか?

 

宗教象徴学の天才に対して、生物学者の天才が突き付けた挑戦状。

ラングドン教授は地獄(インフェルノ)篇の暗号(コード)に挑み、その選択を迫られる。

そして美しき女医シエナブルックスとともに、地球規模の恐ろしい計画を阻止するため、24時間のタイムリミットと闘いながらヨーロッパ中を駆け巡る。

 

感想

記憶に怯える男。何者かに追われる男。

鑑賞すればするほど謎が深まる。

 

誰が味方なのか。誰が敵なのか。

鑑賞すればするほど謎が深まる。

 

しかしまるで謎解きのように、

徐々に真相が明らかになっていく感じが最高だった。

 

ハラハラドキドキが止まらなかった。

 

ロケ地は?

<ヴェッキオ宮殿>

ユネスコ世界遺産にも登録されていて、700年以上の歴史を持つ。

こちらには、今作の物語のキーとなる「Cerca trova」と書かれた絵画がある。

 

<サン・ジョバンニ洗礼堂>

「真実は死者の目を通して見える」という言葉に導かれてラングドン教授とシエナが訪れた場所。

ここにはダンテのデスマスクの謎が隠されていた。

洗礼盤の水の中にマスクは沈んでいて、拭き取ると「裏切り者のヴェネツィアの総督擦を探せ、彼は馬の首を断ち切った」という謎のメッセージが浮かび上がる。

二人はここから高速鉄道に乗って今度はヴェネツィアを目指す。

 

ヴェネツィアサンマルコ寺院>

裏切り者のヴェネツィアの総督擦を探せ、彼は馬の首を断ち切った」というメッセージをもとにラングランド教授とシエナがやってきた場所。

 

アヤソフィア

イスタンブールに訪れたラングドン教授が最初に目指した場所。

十字軍としてコンスタンチノープルへ訪れたヴェニス総督、エンリコ・ダンドーロのアヤソフィアにある墓を求めてアヤソフィアに来るという場面。

ここでラングドン教授は耳を澄まし水の音を聞き、遂に物語の最後、地下の貯水池にたどり着く。

 

シリカ・シスタン

東ローマ帝国の大貯水槽。

クライマックスにふさわしい美しすぎる地下宮殿。

 

 

 

 

映画「カメラを止めるな!」 作品情報 あらすじ 感想 結末(ネタバレ注意)

 

 

とても、とっても話題になったインディーズ映画「カメラを止めるな 」。

 

制作費たったの300万で興行収入3億円。

 

たったの2館から始まり、口コミで全国で公開になったあの話題作を今回はご紹介していく。

 

 

 

作品情報

 

<タイトル>

カメラを止めるな!

<監督>

上田慎一郎

<脚本>

上田慎一郎

<キャスト>

濱津隆之(日暮隆之)

真魚(日暮真央)

しゅはまはるみ(日暮晴美)

長屋和彰(神谷和明)

秋山ゆずき(松本逢花)

細井学(細田学)

市原洋(山ノ内洋)

山崎俊太郎(山越俊助)

大沢真一郎(古沢真一郎)

竹原芳子(笹原芳子)

<受賞歴>

第61回 ブルーリボン賞 作品賞(2019)

第10回 TAMA映画賞 特別賞 (2018)

 

あらすじ

 

 

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。

 

​本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。

 

そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!​大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。

 

”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。

 

感想

 

 

あれ?ホラー映画

と、思わせてからの後半が何とも言えない。

 

前半に様々な伏線がちりばめられ、

様々な違和感があり、

しかしそれが後半でしっかり回収され、その答え合わせが最高だった。

 

だからか!そういうことだったのか!

が、とても気持ち良かった。

 

37分の1カット長回しのシーン、

個性的なキャラクター達

面白い、本当に初体験の映画だった。

 

1回鑑賞しただけでは絶対に足りない。

2回、3回と鑑賞するからこの映画は面白い。

後半が分かってる上で鑑賞する前半が最高だ。

 

結末

 

 

一か月前、日暮隆之はテレビの再現VTRの監督をしていた。

馴染みの俳優・細田学が車いすにのって涙を流すシーンの撮影。細田は目薬を使って泣きの演技をする。

 

そこに顔なじみのTVプロデューサーの古沢がやってきて、彼は日暮をちょっといいですかと呼び出す。

古沢についてテレビ局の会議室に行くと、笹原という局の上層部の女性がいた。

 

日暮は自己紹介で再現VTRやカラオケ映像の監督を細々とやっていること、「安い、早い、質はそこそこ」という、キャッチフレーズでやっていることを話す。

 

日暮はそこで古沢と笹原からゾンビもの専門チャンネルを作り、「それの記念すべき第一回放送でゾンビ映画の撮影クルーが本物のゾンビに襲われるというドラマを作る」という話を聞きく。

 

そして笹原はこの企画には熱いポイントが2つあるといいます。

 

笹原は「一つは昼の1時から30分間生中継。二つ目はワンカメラで全編ワンカットやねん」と言う。

 

日暮はそれを聞いて冗談だと思い「ゾンビものでワンカット?」と笑いますが、2人は本気だった。

ドラマのタイトルは「ONE CUT OF THE DEAD」。

 

日暮が家に帰ると、妻の晴美が護身術の教材ビデオを見て、「ポン!」と叫び腕を振り上げる動きを真似ていた。

日暮は晴美にワンカットゾンビものの企画のことを話す。

晴美が「でも断ったんでしょ?あんたにそんな度胸ないよね」と言うと、日暮は無言でコーヒーをすする。

 

そこに娘の真央が現れ、「今日遅くなるからご飯いらない!」と出ていく。

真央はVシネマのADをしており、今日は撮影だった。日暮は妻に頼まれ真央の見張りに行く。

 

真央はこだわりが強い性格で、その日の現場でも子役が泣きの演技で目薬を使うことが納得できずに本物の涙を要求していた。

 

「お姉ちゃんね、昔バスケ部だったんだけど試合で負けて泣いたよ?何か悔しかったことない?偽物に頼っちゃダメだよ!」

 

結局真央は監督や子役の母親ともめ事を起こしクビになってしまった。

 

日暮は真央に「来月から一人暮らしだろ?少しは妥協しないと食っていけないぞ」と言うが、真央は無視して歩いて行ってしまう。

 

家に帰ると、日暮が監督した再現VTRが流れている。

車いすで涙を流す細田を見て、真央は「これ目薬でしょ?」とつまらなそうに言い、チャンネルを変える。

 

すると、そこには神谷和明という若手俳優がインタビューを受けている姿が流れ、真央はそれを夢中で見始めた。

晴美は日暮に「あれ、真央の最近のお気に入りらしいよ」と言う。

 

日暮はふと、先日もらった「ONE CUT OF THE DEAD」の台本を開く。

 

そこに書かれていた主演男優は神谷和明だった。

 

テレビに映った神谷は「次回作では血まみれになります」と答える。

 

数日後、日暮は「ONE CUT OF THE DEAD」の監督としてキャストの顔合わせの会場にいた。

 

女優役の松本逢花、男優役の神谷、録音係役の山岡俊助、カメラマン役の細田学、助監督役の山ノ内洋、監督役の黒岡大吾が揃っている。

 

山岡はADの栗原に「軟水の水を用意してくれないとお腹を壊してしまう」と文句を言っていた。

 

メイク役の相田舞が遅れて入ってくる。

彼女は家庭の事情で赤ん坊を連れていた。

 

やがて、台本読み合わせが始まるが、赤ちゃんが泣き出し、スムーズに進まない。

 

しかも、神谷はゾンビが斧を使って襲ってくるシーンに対して、ゾンビが武器を使うのはおかしいと指摘。

 

また、松本もアイドル兼女優なので劇中のゾンビに女優がゲロを吐きかけられるシーンに対し、「私は全然いいんですけど事務所的にNGかな」と駄々をこねる。

 

相田の赤ん坊がさらに激しく泣き出し読み合わせは一旦中止になる。

 

監督役の黒岡は、なぜか相田と一緒に仲良く赤ん坊をあやしていた。

 

細田は昔からのアル中が治っておらず、その間居眠りをし、日暮はそんな様子を見て途方に暮れる。

 

そのころ、日暮家では晴美が「ONE CUT OF THE DEAD」の台本を読んでいた。

 

そこに真央がやってきて「お母さんまた始めたら、女優」と言う。

晴美はかつて女優として活動していたのだ。

晴美は「まさか!台本読んでるのも暇つぶしよ」と笑い、「私は役に入りすぎちゃうから」と言う。

 

ふと、真央がテーブルの上の台本を見て、大ファンの神谷が父の監督作に出ていることに気がつく。

それから毎日、日暮は「ONE CUT OF THE DEAD」本番に向けてキャストやスタッフとリハーサルを繰り返していた。

 

稽古場の床にテープを貼って、位置関係の確認と動きの段取りを緻密に決めていく。

 

本番でカメラマンを担当する谷口と、その助手の松浦早希もカメラワークの確認をしている。

松浦は谷口にゾンビが出たときに、激しくズームインアウトするのはどうかと提案するがダサいと一蹴された。

また、谷口は腰痛もちのため、松浦は自分が代わりにワンカット撮影のオペレーターをかって出るが、谷口はそれもまだ早いと拒否する。

 

別日のリハーサル。

 

神谷はどうしても助監督ゾンビが斧を使う展開が気に食わず、一人で考えさせてくれとリハーサルを抜けてしまう。

 

助監督役の山ノ内は、何とか自分の見せ場を残してほしいと日暮に伝えてくる。

 

一方の松本は「自分が泣くところは目薬でいいですか」とわがままを言い出す始末。

日暮は渋々承諾します。

 

山越は相変わらずAD栗原に、現場の水とトイレ設備のことを細かく問いただしている。

しかも、監督役の黒岡とメイク役の相田は、距離感が近くイチャイチャを始め、不倫関係の様子。

 

日暮は困った顔をして俯きます。

 

リハーサル後、日暮と細田は缶コーヒーを飲んでいた。

 

細田は撮影までアルコールを我慢すると決めたこと、酒癖のせいで娘に絶縁されていることを話し、泣き出してしまう。

 

日暮は家に帰ると、もうすぐ家を出てしまう真央の写真を見ながら酒を飲んで号泣。

写真には日暮に肩車される真央の姿があった。

 

そこに晴美がやってきて、彼女は日暮にお願いがあると言い出す。

 

数日後、生中継撮影当日。現地の廃墟で日暮、スタッフ、キャストが最終打ち合わせをしている。

 

その様子を見学している晴美と真央。

お願いというのは撮影見学のことだった。

 

スタッフは廃墟近くの倉庫で音響とモニタールームを設営を始める。

 

谷口と松浦はラストシーンの屋上のクレーンショット撮影のために、クレーンにカメラを設置して準備している。

 

特殊メイクの温水はラストシーンの血糊の五ぼう星を描いている。

 

そのころキャストの控え室では、古沢プロデューサーからの差し入れが入る。

それは高級な日本酒の一升瓶だった。

それを見た細田は喉を鳴らす。

日暮は栗原に撮影が終わるまで、その日本酒を隠しておくように指示。

 

山越は台本を読みながら水を飲んでいるのだが、間違えて専用の軟水ではなく山ノ内のペットボトルの硬水を飲んでしまう。

 

撮影現場には、まだ黒岡と相田が入っておらず、不安がる日暮のところにADの吉野がやってくる。

 

黒岡と相田が同じ車で現場に向かっている最中に追突事故に逢い、怪我を負ったと言うのだ。やはり黒岡と相田は不倫していた。

 

2人は出演できないが、古沢は撮影は中止にはできないと言う。

 

台本を変えようという声も上がりますが、撮影まであと2時間しかなく、日暮は代役を立てましょうと提案する。

やがて、日暮が監督役の衣装を着て立っています。

日暮は「他に誰かいるか?台詞も動線も覚えてて、年齢設定も同じ人間が」と言いますが、AD吉野はメイク役はどうするのか聞きました。

そこに真央が晴美の腕を引っ張ってやってきて「この人、元女優です!」と言い出しました。

晴美は「それはダメよ」と反対しますが、真央は「いいじゃん、お母さん台本読んでたし」と言います。

日暮も晴美の女優時代を知っているので反対しますが、結局代わりはいないので、晴美がメイク役をすることになります。

本番直前、キャスト交代の件を知り、神谷は作品は残るのだから中止にすべきと主張します。

日暮は「作品の前に放送なんです。待ってる人がいるんだから放送しなきゃ。」といいます。

そして、耳打ちで神谷に「これは君の作品だ。君がいなきゃ始まらない。必ずいい作品にすると約束する。」と口説きます。

松本は特に何も考えていない様子で、キャスト交代を受け入れます。

しかしそれとは別で、山越は硬水でおなかを壊し、細田は日本酒を見てしまったことで、アル中特有の手の震えが出始め、カメラマンの谷口は腰痛が悪化し始めていました。

そうとは知らず、日暮たちはいよいよ一発勝負のワンカット撮影の本番に入ります。

キャストとスタッフがスタンバイして、生中継が始まりました。

一番最初の女優と男優に駄目だしするところで、日暮はかなりの熱演を披露。

しかもそれまでの鬱憤もあって、松本に対して「なんで嘘になるかわかるか?お前の人生、今まで生きてきたすべてが嘘ば~っかりだからだよ!!嘘まみれのその面剥がせよ!」とか、神谷にビンタして「これは俺の映画だ!口を挟むな!てめえはリハの時からグダグダ言いやがって!」とアドリブの暴言まで吐きます。

そんな日暮を見て驚く真央。

男優、女優、メイクが休憩するシーンに入り、日暮はモニター室に戻って、「すまん、熱が入りすぎて」とADの吉野に謝ります。

次はカメラマン役の細田がゾンビになって登場するシーンですが、細田は差し入れの日本酒に手を出してしまいベロベロになってしまっていました。

メイクをしてもらい現場に向かうも途中で倒れ寝てしまう細田

日暮は細田を抱え起こそうとしますが、こけて廃墟の扉にぶつかってしまいます。

ちょうどメイク役の晴美が廃墟の曰くつきの理由を話しているシーンでしたが、大きな音が鳴り、会話が止まります。

AD栗原は扉の隙間からカンペを出し、「トラブル発生、つないで」と指示を出します。

神谷は仕方なく晴美に趣味の話を振り、晴美は2人に「ポン!」と叫ぶ護身術を教えて間をつなぎます。

日暮はその間に細田をなんとか動かして、助監督役の山ノ内を襲わせます。

細田は悪酔いのあまり、山ノ内の顔にゲロをはいてしまいます。

AD栗原が神谷たちがいる室内に作り物のちぎれた手を屋内に投げ込みます。

山ノ内はゲロを吐かれパニックになっていましたが、腕がなくなった特殊メイクをしてもらい、何とか役になりきって室内に入ります。

日暮はぐったりしている細田ゾンビを室内に押し込みます。

細田は酔っ払っていたので、意識がなくても幸いゾンビ演技をしているように見えていたのですが、またゲロを吐いてしまい、松本がモロにそれを顔に浴びてしまいます。

神谷と松本はガンマイクで細田を外に押し出します。

日暮はまた狂気に取り付かれた監督役になって室内に入ります。「既に呪文を唱えた」と、監督がいかに本物のゾンビを蘇らせて撮影をしようとしているかの説明を語りだすのですが、

そこでずっとお腹を壊していた録音係役の山越が限界を迎え、カメラが回っているにもかかわらず、「ちょっと…」と言って廃墟から出て行こうとします。

日暮も周りのキャストもアドリブで止めようとしますが、山越はお腹を抱えて出て行ってしまいます。

AD栗原は外で山越を止めようと羽交い絞めにしますが、お腹を刺激された山越は「やばいやばい!はなせ!」と叫びます。

古沢は緊急事態なので「しばらくお待ちください」のテロップを出そうと指示しますが、日暮はカメラ目線で「撮影は続ける!カメラは止めない!」と叫び、山越を戻すために外に出ます。

山越は栗原の制止を振り切って、草むらで排泄を始めていました。

室内の晴美たちはお互いに怪我がないかと確認しあうくだりを延々繰り返しています。

山越抜きで話を進められないので、モニター室の古沢たちはテロップを出して止めようとしますが、ずっと撮影を見ながら台本を読んでいた真央がそれを止めます。

真央は山越をゾンビにして中に戻せば話が繋がるといい、台本をめくって古沢たちに説明します。

メイクの温水は山越が用を足しているところまで行き、排泄中の山越の顔にゾンビメイクをしていきます。

山越は情けなくて泣き出しますが、日暮はそれを叱咤します。

ADはカンペを出して、キャストたちに廃墟から脱出するくだりまで話を進めるよう指示します。

真央は潰れていた細田をたたき起こし、山越ゾンビ用の生首をAD吉野に渡して、「後半戦みんな集中していこう!」と叫びます。

ずっとADをやっていた真央が本領を発揮し始めました。

晴美、神谷、松本は別のドアまで行き、そこで山越ゾンビが一同を襲います。

晴美は迫真の演技で山越ゾンビを倒し、そこにメイクの温水が山越の生首人形を転がしクビ切断の演出をしました。

晴美は完全に役に入っており、「行くわよ!ゾンビは私が全部ぶっ殺す!」と叫びます。

モニタールームで古沢は、「お母さん凄い演技だね。何で役者辞めちゃったの?」と真央に聞きます。

真央は晴美が昔プロレスの映画で役に入りすぎて主演俳優の腕を折り引退に追い込まれたことを話すと、古沢は不安な表情になりました。

そのころカメラマンの谷口は腰に限界が来ていました。

外の車で松本演じる女優が助監督ゾンビに襲われるシーンに差し掛かりますが、松本がカメラにぶつかってしまい、バランスを崩した谷口は止めを刺され動けなくなってしまいます。

助監督ゾンビと松本の揉みあい、下に落ちたカメラの固定アングルでしばらく続きます。

松本は台本どおり地下通路に向かって逃げ出しますが、カメラはしばらく地面に転がっています。

カメラ助手の松浦は、半分気絶している谷口を置いてカメラを持って松本と助監督ゾンビを追います。

再びカメラワークが戻り、松浦はずっとやりたかったズームイン、ズームアウトのカメラワークをやりまくります。

それを見て真央は「何これダサかっけぇ!」と喜びます。

松本が地下通路でゾンビに襲われる演技をしている間に、神谷が日暮に序盤でビンタされた件の文句を言って来ます。

しかし、そこで晴美が神谷をビンタ。「出番だつってんだろクソガキ!」と怒鳴り、怯えた神谷は地下通路に松本を救いに行きます。

日暮は晴美に「大丈夫か?」と聞きますが、彼女は完全にスイッチが入っている様子です。

松本と神谷がゾンビから逃げて廃墟に戻ってきます。

晴美は松本の足の傷を見て「噛まれたの?」と聞き、そして斧を構えます。

台本だとここから助監督ゾンビが入ってきてメイクを斧で刺し殺す展開でしたが、役に入りきってしまった晴美は台本を無視して、感染したかもしれない松本を殺そうと襲い掛かります。

真央はそれを見てモニター室を飛び出します。

一方の松本と廃墟から飛び出し、晴美はそれを追いかけます。

日暮はシーバーで「ゾンビに止めさせろ!」と指示し、細田演じるカメラマンゾンビが止めにかかりますが、晴美はそれを蹴りで撃退。

続く助監督ゾンビも蹴り飛ばして松本を追い続けます。

松本はクライマックス舞台の屋上に逃げると、晴美もものすごいスピードで追いかけ、カメラの松浦もそれを必死で追いかけ、神谷と日暮と真央、AD達も屋上に向かいます。

屋上では晴美が松本を追い詰めて、斧を振り下ろそうとしています。

神谷が晴美の手をつかんで止めようとしますが、逆に晴美に手を捻り上げられてしまいます。

「痛い痛い!!折れる折れる!!カメラ止めて!!」

神谷は痛みでふらつき、そこに置いてあったラストシーンで使うクレーン機材にぶつかってしまいます。

そしてクレーン機材は地面に落ちて壊れてしまいました。

日暮は松本にずっと叫び続けるように指示。松本は「キャー!!!!」と何度も叫び続け、松浦はその様子を不必要にズームイン、ズームアウトを繰り返して取り続けます。

日暮と真央は晴美を止めようと掴みかかりますが、「ポン!」の護身術で抜け出されてしまいます。

再度2人がかりで押さえつけ、日暮は晴美の首を絞めて失神させます。

その間、松本は何度か息継ぎをしながらも叫び続けます。

温水がやってきて晴美の頭部に斧が刺さった状態の特殊メイクを施し、神谷にも返り血のメイクをした後、男優がメイクを斧で殺したように見せてなんとかカットを繋げます。

その後、台本どおり松本は神谷に「私に近づかないで!」といって屋上から駆け降り、下の小屋に入ります。

ラスト付近で使う斧が晴美の頭に刺さっている状態なので、ADが予備の斧を小屋の前に置きます。

小屋の中に入って松本に「外で斧を拾って!」とカンペ出しをします。

松本は斧を拾って「こんなところに斧が、ついてるわ」と屋上に戻ります。

いよいよクライマックス。

女優がゾンビ化した男優の首をはねる、監督もそのままの勢いで殺害、屋上の端にある五ぼう星を発見、五ぼう星の真ん中に立って女優が上を見上げる、それをクレーン撮影、エンドロールという流れですが、肝心のクレーン機材が壊れてしまっています。

古沢はプロデューサーとして放送を成立させるために、カメラワークを変えようと言いますが、日暮は食い下がります。

「クレーンで五ぼう星を映さないとオチにならないですよ!」

古沢が「そこまで(視聴者は)見てないですって」と言いますが、日暮は「見てんでしょうが!」と怒鳴り台本を叩きつけます。

しかし日暮は古沢にたしなめられて、しょうがなくカメラワーク変更を受け入れようとします。

その時日暮の台本から一枚の写真が落ちます。

それを拾って見た真央は、何かを思いついたようで、「今動ける人間何人いる?」と尋ねます。

屋上では神谷演じる男優ゾンビが松本を追い詰めています。

その後ろでキャストとスタッフが協力して細田、山ノ内、山越が最下段、古沢・栗原が中段の組体操のピラミッドを作っていました。

4メートル近い人間ピラミッドを作ってクレーン撮影を再現しようとする作戦。

しかし、大人が作る人間ピラミッドは、なかなか大変で組み上がりません。

日暮は、組体操が崩れるたびにキャスト2人に、男優ゾンビが止まる、ホッとする女優、また動き出す男優ゾンビ、叫ぶ女優という、演技を繰り返させます。

しかし、途中で晴美が目を覚ましてしまい、斧が刺さったメイクのまま松本の前に立ちふさがります。

日暮は晴美を引っ張ってしゃがませ、画面からフレームアウトさせました。

組体操ができたタイミングで、松本は神谷を斧で切りつける演技を始めます。

温水は特殊メイクの生首を転がそうとしますが手が滑り生首は明後日の方向に行ってしまいます。しかしそれを真央がバスケ部仕込みのキャッチ&パスで再度温水に渡し、男優ゾンビが死ぬシーンは完成。

その後、日暮は監督役として松本に「おい、台本と違うことをするな!」怒鳴り、その後、松本に斧で殺される演技をします。

物陰で日暮に斧を振り下ろす演技をする松本。小声で「もう滅茶苦茶です」といい本物の涙を流します。

日暮は小声で「その涙だよ、できるじゃないか」と言います。

ラスト、松本が五ぼう星が書かれた場所に歩いていきます。

日暮と真央は猛ダッシュで組体操のところまで行き、日暮が最上段にのぼり、さらにその上に真央が肩車状態になります。

松本が五ぼう星の真ん中に立ち、上を見上げます。

そのタイミングで真央が松浦からカメラを受け取り、日暮が最上段で立ち上がってクレーン撮影を再現します。

晴美はその様子を見守っていました。

モニターに血糊の五ぼう星がしっかり入り撮影は成功。

すかさずAD吉野は「ONE CUT OF THE DEAD」の文字を出しエンドロールを入れます。

終了まで45秒。人間ピラミッドの下段中段上段の全員がもう限界にきており、神谷と松浦も横からそのピラミッドを支え、なんとか維持し続けます。

エンドロール終了と同時に番組終了、次の番組が始まります。

東京で放送を見守っていたプロデューサーの笹原は、「トラブルもなく終わってよかったです」と社員たちにいい、拍手を受けています。

番組終了と同時にピラミッドを崩したスタッフ・キャスト一同は、やりきった笑顔でお互いを讃えあいます。

真央は先ほど拾った写真を日暮に見せます。

それは日暮がずっと持っていた、幼い真央を肩車していたときの写真でした。2人は笑顔でハイタッチ。

そこでカメラはドローン撮影でどんどん上空に上がって行き、スタッフたちが動き回っている様子を俯瞰で映しながらエンドロールがはじまり映画は終わります。

映画「E.T.」 作品情報 あらすじ 感想 結末(ネタバレ注意) 

 

 

映画好きなら誰もが知っている、

いや、映画が好きじゃない人でも知っているであろう

映画「E.T.」を今回は鑑賞した。

 

実は今回が初めての鑑賞だったが、

昔ながらのザ・アメリカSF映画。

 

子供心を思い出させてくれるそんな作品を今回は、

 

子役の現在は?音楽名言

指を合わせるシーンは?皆が乗っている自転車は?

 

について触れつつご紹介していく。

 

作品情報

<タイトル>

E.T.

<原題>

E.T. THE EXTRAーTERRESTRIAL

<公開年>

1982年

<監督>

スティーヴン・スピルバーグ

<脚本>

メリッサ・マシスン

<キャスト>

ヘンリー・トーマス(エリオット)

ディー・ウォーレス(メアリー)

ロバート・マクノートン(マイケル)

ドリュー・バリモア(ガーティー

ピーター・コヨーテ(キーズ)

<受賞歴>

第55回 アカデミー賞 音響賞(録音賞)(1983)

第55回 アカデミー賞 作曲賞(1983)

第55回 アカデミー賞 視覚効果賞(1983)

第55回 アカデミー賞 音響編集賞(1983)

第6回 日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞(1983)

第25回 ブルーリボン賞 外国映画賞(1983)

第40回 ゴールデングローブ賞 作品賞(ドラマ部門)(1982)

第40回 ゴールデングローブ賞 作曲賞(1982)

第8回 ロサンゼルス映画批評家協会賞 作品賞(1982)

 

あらすじ

 

アメリカのとある森に宇宙船が着陸した。

 

彼らは地球の植物を採取するために地球へ来たのだが、

人間に見つかりそうになり、急いで宇宙船に戻り自分たちの星へ帰る。

しかしそこに宇宙船に乗り遅れた宇宙人が地球に置いてかれる。

 

ある1人の少年に見つかってしまったその宇宙人はE.T.と名付けられる。

 

彼らは共に同じ時間を過ごしていくうちに、

かけがえのない存在となっていく。

 

ある日彼が、政府の機関に見つかってしまう。

果たしてE.Tたちは彼らから無事逃げ切れるのか。

そして自分の星に帰ることは出来るのか。

 

感想

こんなにも観ていて心がワクワクした映画は久しぶりな気がする。

今でこんななのだから、きっと公開当初はもっと凄かったんだろうなと。

 

そして気持ちを更に高めさせてくれる音楽が素晴らしかった。

アカデミー賞で賞を取っているのも納得できる。

 

とにかくエリオットとE.T.の関係が可愛らしくて、

エリオットが別れることに哀しみ涙するシーンでは、

彼らはかけがえのない存在になっているんだと感じた。

 

そして自転車で月をバックに飛ぶシーンは鳥肌もんだ。

このシーンが観たいがためにこの映画を観たものだ。

 

ラストの自転車で子供たちがE.T.を連れて逃げるシーン。

彼らの自転車テクも相まって最高だった。

頑張れ、頑張れと、何度も暗唱していた。

 

お別れのシーンで心が痛いと言い合う2人。

それでもE.T.がエリオットの頭を指しココニイルヨと。

 

彼らは離れていても、絶対忘れることはないだろう。

ずっと頭の中に、心の中に、いるんだ。

 

結末

ハロウィーン当日。

 

エリオットたちはE.T.を森へ連れて行く。

そこで彼は通信機を使い自分の星と連絡することを試みる。

 

しかしその最中、E.T.は地球の環境に合わないのか倒れてしまう。

なんとエリオットもE.T.と同じように体調を崩してしまうのだ。

 

彼らが家に帰ると、ずっと彼らを見張っていた科学者たちがE.T.の存在に気付く。

 

そんな彼らは倒れてしまったE.T.を助けるべく様々な手段を試してみる。

しかし悲しいことにE.T.は亡くなってしまう。

 

E.T.と2人きりになり、哀しみ涙するエリオット。

しかし急にE.T.の心臓が赤く光りだす。

なんとE.T.は生きていたのだ。

 

E.T.が科学者たちに連れて行かれるのを防ぐため、

エリオットや彼の兄、そして友達はE.T.を内緒で森へ連れて行き、

彼の星へ帰してあげようとする。

 

しかし運悪く科学者たちにばれてしまい、

彼らは町中を追い掛け回される。

 

そんな時、E.T.は皆の自転車を宙に浮かばせ、

無事彼らは森へ到着するのだ。

 

E.T.は自分の星と通信が取れ、宇宙船が彼を迎えに来る。

 

お別れの時間が彼らにやってきた。

別れに涙するエリオットにE.T.が彼の頭を指し言う。

「ココニイルヨ。」

 

笑顔でお別れをし、E.T.は自分の星へ帰ったのだ。

 

子役の現在は?

 ヘンリー・トーマス(エリオット)

公開当初は10歳だった彼も、2019年3月現在47歳になっている。

ヘンリーは現在も俳優として活躍している。

今までに2度の結婚をし、2回とも離婚しているが、1人の娘がいる。

 

ロバート・マクノートン(マイケル)

52歳になった彼は、現在俳優の活動を辞めている。

現在は郵便物を取り扱う仕事をし、息子を持つ父親でもある。

 

ドリュー・バリモア(ガーディ)

現在44歳の彼女は、女優以外にも映画監督やプロデューサーとしても活動している。

 

音楽は?

E.T.」の作曲を担当したのは、ジョン・ウィリアムズだ。

現在サウンドトラックも発売されている。

以下が収録されている曲だ。

 

1. メイン・タイトル
2. 遥か300万光年の彼方から/一人ぼっちのE.T.
3. E.T.誘導作戦
4. E.T.との出会い (ボーナス・トラック)
5. E.T.の新しい家 (ボーナス・トラック)
6. 友情の始まり
7. おもちゃ
8. “僕が守ってやるんだ”
9. E.T.のマジック・パワー
10. 酔っ払ったE.T.とエリオット
11. カエル
12. 家の中で
13. ハロウィンのマジック
14. シグナルの送信
15. E.T.を探せ!
16. 科学者たちの侵入
17. 枯れゆく花
18. E.T.を救え!
19. E.T.フォーン・ホーム
20. 地上の冒険(E.T.脱出作戦~さよならエリオット)
21. エンド・クレジット 

 

名言は?

 E.T.の名言といえばやはりこれだろう。

 

「I’ll...be...right...here.(ボクハ...ココニ...イルヨ。)」

 

エリオットとE.T.の別れのシーン。

エリオットの頭を指し、E.T.が言うセリフですが、

離れていても、絶対に忘れない。

いつも一緒だよと言っているのだろう。

 

指を合わせるシーンは?

私はE.T.のシーンで有名だと思うのが、

自転車で月をバックに飛ぶシーンだろう。

 

そして次に有名なのが、

エリオットとE.T.が指を合わせるシーンだろう。 

 

しかしこの指を合わせるシーン、

実は本編には収録されていないのだ。

 

この指を合わせるシーンは、宣伝のために作られたものなのだ。

 

皆が乗っている自転車は? 

エリオットがE.T.を乗せて飛ぶ自転車。

実はこれ、KUWAHARA日本製なのだ。

 

エリオットの自転車だけではなく、兄のマイケルの自転車、彼の友人の自転車もなのだ。

映画「告白」作品情報 あらすじ 感想 結末(ネタバレ注意)

 

 

最近だと、「渇き。」「来る」で有名な中島哲也監督。

 

そんな彼の作品。

サイコパスで異常さが予感できる今作をご紹介していく。

 

作品情報

<タイトル>

告白

<公開年>

2010年

<監督>

中島哲也

<脚本>

中島哲也

<原作>

湊かなえ

<キャスト>

松たか子(森口悠子)

岡田将生(寺田良輝

橋本愛(北原美月)

西井幸人(渡辺修哉)

藤原薫(下村直樹)

木村佳乃下村優子)

芦田愛菜(森口愛美)

 

<受賞歴>

第34回 日本アカデミー賞 最優秀作品賞(2011)

第34回 日本アカデミー賞 最優秀脚本賞(2011)

第34回 日本アカデミー賞 最優秀監督賞(2011)

第53回 ブルーリボン賞 作品賞(2011)

第2回 TAMA映画賞(2010)

 

あらすじ

とある中学の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、

教壇に立つ担任の森口悠子が静かに語りだす。

 

「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです。」

 

教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく。

 

感想

とにかく異常だらけだった。

 

明るい恐怖なシーンだからこそより恐怖が恐怖を増したり、

謎で、不思議で、ずっと眉間にしわが寄っていた。

 

松たか子さん演じる悠子には、

心の何かが死んだようにパッとせず、

心の奥底にある闇が、怒りがふつふつとぐつぐつと煮えたぎっている様だった。

それを表には出さないからこそ、より恐怖だった。

 

また、彼女の復讐の仕方に一気に寒気がした。

担任だからこそ分かる彼らの性質を生かしていたと思う。

直接ではなく、じりじりと復讐する様が恐怖で快感もあった。

 

母に愛されたい修哉、母に愛されすぎる直樹。

彼らの相反する悩みが今回の事件に関係し、

反抗期の、センチメンタルなこの年代には、

やはり家庭の重要性が強く感じられた。

 

とにかく今作は、

恐怖恐怖恐怖、異常異常異常、サイコサイコサイコ

だった。

 

結末

学校の体育館に爆弾を仕掛けた修哉。

全国生徒が集まる中彼は爆発ボタンを押すがなぜか爆発しない。

 

そこに悠子から電話がかかってくる。

 

あなたが仕掛けた爆弾は私が回収し、

あなたのお母さんに送っときましたという彼女。

 

修哉が幼い頃に捨てられた母親。

それでも愛してほしい、気付いてほし頑張っていた彼だが、

彼の手で自分の母を殺してしまったのだ。

 

泣き崩れる修哉の元に悠子がやって来る。

そして言う。「な~んてね。」

 

映画「LION/ライオン~25年目のただいま~」 作品情報 あらすじ 感想 結末(ネタバレ注意)

 

 

家族と生き別れて25年。

彼が故郷を探すべく使ったのがGoogle Earth。

 

まるで作り話のようだが、これが実話だから驚きだ。

彼はなぜ25年間も故郷を離れていたのか。

Google Earthでどのようにして故郷を見つけ出したのか。

 

今回は映画「LION/ライオン~25年目のただいま~」をご紹介していく。

 

 

作品情報

<タイトル>

LION/ライオン~25年目のただいま~

<原題>

Lion

<公開年>

2015年

<監督>

ガース・デイヴィス

<脚本>

ルーク・デイヴィス

<キャスト>

デヴ・パテル(サルー)

ルーニー・マーラー(ルーシー)

ニコール・キッドマン(スー)

デヴィッド・ウェンハム(ジョン)

サニー・パワール(幼いころのサルー)

アビシェーク・バラト(グドュ)

ディープティ・ナバル(ミセス・スード)

プリヤンカ・ボセ(カムラ)

ディヴィアン・ラドワ(マントッシュ)

<受賞歴>

第70回 英国アカデミー賞 脚色賞

第70回 英国アカデミー賞 助演男優賞

 

あらすじ

オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。

 

しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。

インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、

以来、家族と生き別れたままオーストラリアで養子に出されたのだ。

 

成人し、幸せな生活を送れば送るほど募る、インドの家族への想い。

人生を取り戻し未来への一歩を踏み出すため、

そして母と兄に、あの日言えなかった『ただいま』を伝えるため、

彼はついに決意する。「家を探し出す」と。

手がかりはおぼろげな記憶と、Google Earth。

 

1歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、

次第にこれまで見えなかった真実を浮かび上がらせていく。

 

大いなる「探し物」の果てに、彼が見つけたものとは。

 

感想

恐怖だったり、優しさだったり、冷たさだったり、

人間の様々な感情がこの映画では感じることが出来た。

 

兄を見失ってしまったサルーの不安は計り知れなかったと思う。

そして言葉が通じない人々の存在は、

5歳のサルーにとっては恐怖でしかなかったと思う。

 

そんなサルーを養子として引き取ってくれた夫婦、スーとジョンの優しさには何とも言えなかった。

彼らの優しさが希望になり、救いになり、サルーを立派に成長させたのだろう。

 

それでも皆が優しさを持ってるわけではなく、残酷な人間もいるのがこの世の中だ。

親がいない、行方不明の子供たちを売りに出そうとする存在がいたり、

優しくし、付け込もうとしたりする奴らだっているのだ。

 

それでも私は人生捨てたもんじゃないと思っている。

いつだって、希望はどこかにあるのだ。

きっと幸せな何かが待っているはずなのだ。

 

それがサルーにとっては引き取ってくれたスーとジョーだったのだろう。

今作を通して、インドの行方不明の子供たちの実態を少しではあるが学ぶことが出来た。毎年8万もの子供たちが行方不明になる事実には言葉を失った。

そして児童買春の恐怖。彼らには生きるだけで精一杯な人生。

少しでも力になればと思い、より沢山の人にこの映画を鑑賞してほしいと強く感じた。

 

何一つ不自由のない生活をすればするほど生き別れた家族を思い出すサルー。

頭の中に響くサルーと呼ぶ兄の声。

脳裏の浮かぶサルーを探す母の姿。

ただ無事を知らせたい、ただ会いたいだけなのに。

これほどまでに苦しみ悩むサルーを見て、彼に本当の幸せを感じてほしいと思いつつも、そんな日が本当に来るのかという不安も正直あった。

 

生みの親と育ての親。

その間で悩んでいたサルーにスーが、あなたの母親に立派に成長した息子を見せたいと言う彼女の綺麗な心に涙が止まらなかった。

 

「雷に打たれたようで、海のように深い幸せ。」

なんと素敵な言葉なのだろうと、心を打たれた。

 

結末

養子として引き取られ、タスマニアでの生活が20年経とうとしていた。

 

ある日サルーは大学進学を祝うディナーを両親としていた。

しかしそこには、サルーの後に養子として引き取られたマントシュの姿はなかった。

 

その後サルーはすでに親元を離れ一人暮らしをしているマントシュの元へも行き、

大学があるメルボルンへと引っ越すのだった。

 

同じ大学で出会ったルーシーとサルーすぐさま恋人関係になった。

そして彼らはクラスのホームパーティに参加した。

 

そこでサルーは幼少期の頃、生き別れる直前に兄に買ってほしいとせがんだことのあるお菓子を目にする。そのことで彼は幼い頃の記憶を呼び覚ますのだった。

そして彼は自分の生い立ちを正直に話すのだった。

 

友人からはGoogle Earthを使って故郷を探すというアドバイスを貰う。

 

翌日から彼はGoogle Earthを使い、自分の幼い頃の記憶などを頼りに故郷をさがすのだった。

それでも、自分を養子として育ててくれたスーとジョーにはそのことを言えなかった。

その後もサルーは就職することなく、ずっと部屋のこもり故郷を探すのだ。

そのせいでサルーはルーシーと別れ、ジョーが訪れても玄関を開けることはなかった。

 

それから少し経ち、サルーは久しぶりにルーシーと再会した。

久しぶりに彼女と話した彼は、スーに故郷を探していると話すのだ。

 

ある日サルーはGoogle Earthdでまだ探していなかったエリアを見ていた。

すると彼がよく兄と言っていた炭鉱を発見するのだ。

そのまま近くを探してみると、そこには彼が見覚えある給水塔などを見つけ、

彼はとうとう故郷を発見したのだ。

 

急いでルーシーに報告しに行き、彼は故郷へと向かった。

 

故郷へ到着したサルーは曖昧な記憶を頼りに家へと向かう。

しかし昔家族で住んでいたはずの場所は、ヤギの小屋になっていた。

 

悔しさと絶望に陥るサルーだが、周りにいた人にも聞いてみることに。

するとある1人の男性がついて来いと言う。

言われるがままについて行くと、そこにはずっと探していた母の姿があったのだ。

 

彼らはすぐにお互いを理解し、強く抱きしめ合い涙を流すのであった。

兄のグドュはと尋ねるサルーに、彼は神のところへ行ったと言われる。

 

なんと兄のグドュはサルーがいなくなったその日に電車にはねられ亡くなってしまったのだ。しかし彼は、妹のシェキラに再会することが出来た。

 

後日サルーはスーを故郷に連れてくるのだった。